オンラインのフォーム用に写真を圧縮する方法
大学の Web 出願、就職・転職の応募、行政のオンライン申請では、決まった容量を超えるファイルは受け付けられません。写真をぼかさずに上限に収める方法です。
フォームに写真が弾かれる理由
スマホで撮った写真は、たいてい 2〜6MB、幅 3000〜8000 ピクセルあります。一方、申請や応募のサイトでは、証明写真を 50KB、100KB、200KB 以下などと指定していることがよくあります。保存容量や審査画面を扱いやすく保つためであり、証明書に載せる顔に 1200 万画素は要らないからです。
サイトがファイルを弾く理由はいくつかあり、エラーメッセージが原因を教えてくれるとは限りません。
- ファイル容量 が上限を超えている(最も多い)。
- 形式が違う:多くは JPG / JPEG のみ、PNG や PDF も可というところもあります。iPhone の HEIC はほぼ必ず断られます。
- 縦横の画素数 が指定の範囲外。たとえば「幅 300〜600 ピクセル」のような指定です。
- 小さすぎる:「10KB 以上」のように最小値を決めているサイトもあります。
始める前に、募集要項や案内でこの 4 つをすべて確認しておくと、何度もやり直さずに済みます。
KB と KiB:「100KB」の本当の意味
厳密には、キロバイト(KB)は 1000 バイト、キビバイト(KiB)は 1024 バイトです。ところが多くのシステムは今も 1024 バイトのことを「KB」と書いています。そのため「100KB」という上限は、サイトを作った人によって 100,000 バイトにも 102,400 バイトにもなり、101,000 バイトのファイルは片方では通り、もう片方では弾かれます。
たとえば Windows のエクスプローラーは 1024 バイト単位のサイズを「KB」と表示し、端数を切り上げます。macOS の Finder は 1000 単位で数えます。同じファイルがあるパソコンでは「98KB」に見えるのに弾かれる、ということが起こるのはこのためです。
安全なのは、1000×N バイトを下回るように狙うことです。KiteConvert のサイズ指定の圧縮ツールはまさにそうしています。「100KB」の結果は最大 100,000 バイトなので、どちらの解釈でも通ります。正確なバイト数も表示するので、自分で確認できます。
先に画素数、次に画質
JPG を小さくする方法は 2 つあり、順番が大切です。
- 縦横の画素数を減らす。 フォームの写真は、幅数百ピクセルの枠に表示されます。4000 ピクセルの写真は、ほぼすべてのバイト数を誰も見ない細部に使っています。サイトが求めるサイズに(指定がなければ長辺 600〜1000px 程度に)リサイズすれば、そのサイズでの見た目を変えずに容量を 90% 以上減らせます。
- JPEG の画質を下げる。 画素数が適切になれば、画質 70〜85 でたいてい 100KB 以下に収まります。50 前後を下回ると、顔や輪郭の周りにブロックが見えてきます。
フル解像度の写真で画質だけを下げると、ノイズだらけの大きな画像になります。先にリサイズすれば、すっきりした小さな画像になります。このサイトのサイズ指定の圧縮ツールは、まず画質を試し、必要な場合にだけ段階的に縮小し、「画質 62、1600×1200 にリサイズ」のように何をしたかを表示します。
サイズ指定の圧縮ツールで進める手順
- まず写真を トリミング して、フォームが求める範囲(たいていは無地の背景に頭から肩まで)だけにします。トリミングで、サイトがバイト数を無駄にする画素を取り除けます。
- 上限に合ったサイズ指定の圧縮ページ(100KB、200KB など)を開くか、ツールに好きな目標値を入力します。
- 写真をドロップします。HEIC、PNG、WEBP も受け付け、申請サイトが想定する JPG で出力します。
- 結果を確認します。バイト数、使われた画質、最終的な画素数が表示されます。顔の部分を拡大して見てください。
- サイトが正確な画素数も指定している場合は、先にリサイズのツールでその大きさにしてから圧縮します。
写真は端末の中で処理され、アップロードされることはありません。証明写真や署名の画像では、この点が重要です。GPS の位置情報も初期設定で削除します。
署名・印影の画像とスキャンした書類
署名や印影の画像は、上限がいちばん厳しいことがあります(10〜50KB など)。うまく準備すれば、小さくするのは簡単です。
- 白い無地の紙に濃いペンで書き(印影なら朱肉をしっかり付けて押し)、影が入らないよう自然光で撮影します。
- 署名や印影の周りを ぎりぎりまでトリミング します。署名の写真のバイト数の大半は、周りの何もない紙に使われています。
- フォームが指定する画素数にリサイズします。指定がなければ、幅 400〜600px で十分です。
- JPG で保存します。白地に黒のきれいな署名なら、数 KB に収まります。
卒業証明書や本人確認書類のスキャンを提出する場合も、余白を切り落としてからサイズ指定の圧縮をかけると、文字を読みやすく保ったまま上限に収めやすくなります。PDF での提出を求められたら、圧縮した画像を JPG → PDF で 1 つの PDF にまとめます。
よくある写真の指定
条件は提出先ごとに違うので、必ずフォームや募集要項の指示に従ってください。よくあるパターンは次のとおりです。
- 証明写真:JPG、数十〜数百 KB、幅数百ピクセル、無地で明るい背景、顔の大きさの比率が決まっている、最近(3〜6 か月以内など)撮影したもの。
- 署名・印影:JPG、10〜50KB、横長、白地に黒や青のインク、または朱色の印影。
- 書類のスキャン:PDF か JPG、1 ファイル 100〜500KB 程度、100% 表示で読めること。
- 履歴書用の写真やプロフィール画像:JPG か PNG、上限は 1〜2MB 程度のことが多い。
写真の大きさを「縦 4cm × 横 3cm」のように cm と DPI で指定するサイトもあります。その場合は掛け算します。300 DPI なら 4cm は約 472 ピクセル(4 ÷ 2.54 × 300)、3cm は約 354 ピクセルです。
よくある失敗
- photo.heic の名前を photo.jpg に変える。 名前が変わるだけで中身は変わらず、サイトに弾かれるか、壊れた画像として表示されます。名前を変えるのではなく変換してください。
- 写真のスクリーンショットを撮る。 スマホの画面表示まで写り込み、PNG になるため、元より大きくなることもよくあります。
- 別々のツールで 2 回圧縮する。 非可逆の処理をするたびにノイズが増えます。毎回、元の写真から始めてください。
- 上限ぴったりを狙う。 100,300 バイトのファイルは 100,000 バイトの判定に落ちます。余裕を残すか、1000 バイト単位で狙うツールを使ってください。
- 最小サイズを忘れる。 「10〜100KB」と書かれていれば、6KB の結果も不合格です。目標を大きめにしてください。
このサイトを使わない場合
Mac のプレビューなら、両方の手順をこなせます。ツール › サイズを調整 で画素数を変え、ファイル › 書き出す で JPEG の品質スライダーを動かしながら、ダイアログに表示されるファイルサイズを見ます。Windows では、ペイントの サイズ変更 で画素数を減らし、ファイル › 名前を付けて保存 › JPEG 画像 で JPG にできますが、ペイントには画質の調整がありません。どちらも 1 枚ずつの作業で、正確なバイト数の上限を狙う機能はないので、保存後にサイズを確認してください。
出典
- Mac のプレビューでイメージをクロップする/サイズを調整する/回転する – Apple サポート
- Mac のプレビューでグラフィックファイルのタイプを変換する – Apple サポート
- 画像ファイルの種類と形式ガイド – MDN Web Docs
KiteConvert は、Apple、Google、Microsoft、その他ここに登場する企業とは無関係です。